「食器棚が必要だけど高くて買うのを迷っている」
「キッチンが狭くて食器棚が置けない」とお悩みではありませんか?
キッチンに置く食器棚は、スチールラックで代用できます。
今回は、実際に使った経験を元に食器棚をスチールラックで代用するメリットや注意点を紹介します。
キッチン収納にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
食器棚として使うスチールラックは網目状でない物がおすすめ
スチールラックには大きく分けて次の2種類がありますが、食器棚として使う場合は掃除の簡単な棚板が網目状でないスチールラックがおすすめです。
- 棚板が網目状になっておらず、1枚の板でできているラック
- シルバーで棚板が網目状になっているラック
スチールラックとは金属でできた棚を表しており、引き出しなどがついていないシンプルな構造です。
さまざまなサイズのスチールラックが販売されており、棚板の高さを調節できる物もあります。
網目状でないスチールラックは、会社で在庫やファイルの整理に使われているような棚をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか?
棚板が網目状でないスチールラックは下に細かい物やほこりが落ちず、段差がないので端から端まで簡単に拭き掃除ができます。
私はシルバーで網目状のスチールラックを食器棚の代わりに使っていた経験がありますが、網目の隙間にほこりが入りこみ、掃除が大変でした。
食器棚は食品や調理家電、食器などを置くため、私は清潔に保てる棚板が網目状でないスチールラックをおすすめします。
食器棚をスチールラックで代用するメリット
食器棚をスチールラックで代用するメリットは、次の4つです。
- コストを削減できる
- 掃除がしやすい
- キッチンの圧迫感が減る
- 模様替えや引っ越しに対応しやすい
食器棚は食器だけでなく、調理家電や食品などキッチンまわりのさまざまな物を収納します。
炊飯器など調理家電を置くスペースやカウンターのついている物は、キッチンボードと呼ばれる場合もあります。
キッチンボードはコンセントやスライド式の棚板など機能が充実している分値段が高くなる場合があるため、費用を抑えたい場合はスチールラックで代用しましょう。
コストを削減できる
食器棚をスチールラックで代用する最大のメリットは、コストを削減できることです。
食器棚は10万円以上する物も多いですがスチールラックは1万円前後で買えるため、収納ボックスを別で買ってもかなり安く済みます。
たとえば2023年9月現在、ニトリで幅120cm以上のキッチンボードを検索すると価格帯は57,900円〜169,000円です。
食器棚を買う時は引っ越しや一人暮らしなど出費がかさむタイミングが多いため、コストが減ると他にお金を使えますね。
将来的に食器棚やキッチンボードを買う予定の人も、一時的にスチールラックで代用する案もあります。
スチールラックはさまざまな用途に使えるため、食器棚として使わなくなった場合は収納家具として活用できます。
掃除がしやすい
スチールラックはシンプルな構造のため、掃除がしやすいメリットもあります。
スチールラックは大きな物は直接棚板に置き、小さな物は収納ボックスなどに入れる収納方法です。
普段の掃除であれば収納ボックスや調理家電を動かさず、見えている部分のほこりを拭くだけでもキレイになるので時短につながります。
棚板が1枚の板になっているラックは、端から端まで一気に拭き掃除ができます。
一般的な食器棚は引き出しや棚が細かく分かれているため、一ヶ所ずつ中の物を移動して拭く作業が必要です。
食器を移動して拭き掃除するのは大変ですよね。
キッチンの圧迫感が減る
食器棚をスチールラックで代用すると、キッチンの圧迫感が減るメリットもあります。
スチールラックは圧迫感が減る要因は、次の2つです。
- オープン収納であるため
- 高さを抑えられるため
スチールラックは背板のないオープン収納のため抜け感が生まれ、圧迫感を感じにくい特徴があります。
日本の住宅は白い壁が多く、白には空間を広く見せるのに効果的です。
それに比べて食器棚をキッチンに置くと壁が見える面積が減るため、圧迫感を感じやすくなってしまいます。
圧迫感が減る要因には、スチールラックが高さを抑えられるのも関係しています。
家具の高さを抑えると開放感を感じやすく、キッチンを広く見せるためには視線を遮らない高さのスチールラックが最適です。
高さのある食器棚は収納部分は増えますが、キッチンに圧迫感が出やすくなります。
スチールラックはサイズが豊富なため、使う人の身長や収納する物の量に合わせて高さを選べます。
模様替えや引っ越しに対応しやすい
スチールラックは組み立て式が多く、模様替えや引っ越しに対応しやすいのもメリットです。
スチールラックには引き出しが付いていないため、中の物を出して別々に持ち運べます。
食器棚に比べて軽く、キッチンの模様替えをする時も移動が簡単です。
将来的に食器棚を購入した場合は、他の部屋でスチールラックを収納として活用できます。
シンプルなデザインのため、本棚や衣服、バッグの収納などさまざまな用途に使えます。
私の家でも、以前食器棚として使っていたラックを小物の収納に使っています。
スチールラックはばらすとコンパクトにまとめられるため、引っ越しにも向いています。
食器棚をスチールラックで代用するのに向いている人
食器棚をスチールラックで代用するのに向いているのは、次の条件にあてはまる人です。
- キッチンが狭い
- 食器類が少ない
- 背が低い
- 頻繁に引っ越しする
私の家庭は引っ越し以外の条件にあてはまり、食器棚を買わなくて正解でした。
条件について、1つずつ解説していきます。
キッチンが狭い
食器棚はサイズが大きい物も多いため、キッチンが狭い家にはスチールラックの方が向いています。
スチールラックは食器棚に比べて高さや幅を抑えられるため、圧迫感を減らせます。
私が1DKのマンションに住んでいた時はカラーボックスほどのサイズのスチールラックに必要最低限の食器と食品、電子レンジを置いていました。
スチールラックはサイズのバリエーションが豊富なので、設置したいスペースに合う物が見つかります。
先ほども書きましたがオープン収納のスチールラックは抜け感を演出できるため、扉付きの隠す収納に比べて圧迫感を軽減できます。
スチールラックによる食器棚の代用は、一人暮らしのワンルームやスペースに余裕がない家に最適です。
食器類が少ない
食器類が少ない人は食器棚がなくてもキッチンの備え付け収納にしまえるため、スチールラックでの代用に向いています。
スチールラックは扉や引き出しが付いていないため扉付きの収納よりもほこりが入りやすく、食器の収納にあまり向いていません。
食器類が多い人にはキッチンの備え付け収納では足りず、スチールラックに収納する食器が多くなり不便に感じる恐れがあります。
私の家ではよく使う食器をキッチン下の引き出し収納にしまい、普段はあまり使わない食器類をフタ付きの収納ボックスに入れてスチールラックに収納しています。
ミニマリストや一人暮らしの人、食器類が少ない人はキッチンの備え付け収納とスチールラックで十分収納が可能です。
背が低い
背が低い人は食器棚の上の段を活用できない可能性があるため、高さを抑えられるスチールラックがおすすめです。
食器棚は高さが2m近い物もあり、背が低い人が上の段の奥にある物を取ろうとすると脚立や踏み台が必要となります。
私自身も背が低く、家具屋さんに食器棚を見に行った時は上の段に手が届きませんでした。
毎回踏み台が必要だと面倒になってしまい、結局あまり使わなくなってしまいます。
「上まで収納がないと足りない?」と不安になるかもしれませんが、よく使う物は上の段に入れないため意外になくても困りません。
頻繁に引っ越しする人
頻繁に引っ越しする人は組み立て式でばらすとコンパクトにまとめられる、スチールラックが便利です。
先ほども書きましたがスチールラックは食器棚に比べて軽量なため、引っ越しの際に持ち運びしやすいメリットがあります。
大きな食器棚は分解できず、狭い廊下や階段を通って搬送するのも大変です。
頻繁に引っ越しする家庭は毎回家具の搬送が必要なため、スチールラックは移動の負担を軽減できます。
食器棚をスチールラックで代用する時には、注意するポイントもいくつかあります。
食器棚をスチールラックで代用する時に注意するポイント
食器棚をスチールラックで代用する時に注意するポイントは、次の3つです。
- 置く物に合った耐荷重のスチールラックを選ぶ
- 収納ボックスはスチールラックのサイズや色に合わせて選ぶ
- コンセントや可動棚はついていない
スチールラックを10年以上使っている私がポイントをまとめたので、これから食器棚の代用を考えている人は参考にしてください。
置く物に合った耐荷重のスチールラックを選ぶ
食器棚をスチールラックで代用する場合は、置く物に合った耐荷重を選ぶのが大切です。
スチールラックは用途がさまざまなため、商品によって耐荷重が異なります。
特にオーブンレンジなどの家電は重いため、他にも食器や調理家電を置く場合は合計の重さに耐えられる耐荷重が必要です。
家電を置く場合は耐荷重とあわせて、奥行きにも注意しましょう。
小型のスチールラックは奥行きが狭い物も多いため、オーブンレンジなどは奥行きが足りない場合があります。
収納ボックスはスチールラックのサイズや色に合わせて選ぶ
収納ボックスを置く場合は、スチールラックのサイズや色に合わせて選びましょう。
スチールラックには引き出しなどがついていないため、小物や食器を入れる収納ボックスは別で購入が必要です。
収納ボックスの色はスチールラックと同系色を選ぶとなじみやすく、複数使用する場合は同じサイズと色でそろえるとすっきり見えます。
棚板の高さや奥行きにサイズが合っていない収納ボックスを選ぶと、中に入る量が減ってしまいます。
後から収納ボックスを買おうとしてもなかなか合うサイズや色が見つからない場合があるため、スチールラックを購入する時に一緒に探すのがおすすめです。
ナチュラルな雰囲気を演出したい場合は、収納ボックスにかごを使う案もあります。
中の物をすぐに出し入れしたい場合はフタなし、隠してすっきり見せたい場合はフタ付きの収納ボックスを選びます。
コンセントや可動棚はついていない
スチールラックはコンセントや可動棚がついていないため、調理家電を置く場合はコンセントの確認が必要です。
炊飯器やオーブンレンジ、トースターなどを置く場合、すべて同じ場所のコンセントにつなぐ可能性があります。
コンセントの位置によってはコードが届かず、延長コードが必要です。
キッチンボードには炊飯器用の可動棚が付いている商品があり、お米を炊く時は湯気が棚板にかからないように引き出せます。
スチールラックは可動棚が付いていないため、炊飯器を置く場所に気を配る必要があります。
まとめ
今回は、食器棚をスチールラックで代用するメリットや注意するポイントについてお伝えしました。
スチールラックは食器棚に比べて安価なため、コストを大幅に削減できます。
他にもキッチンの圧迫感が減り、掃除や引っ越しがしやすいなどのメリットがあります。
これから一人暮らしを始める人やキッチンが狭いと感じている人、ミニマリストを目指している人などにスチールラックを使ったキッチン収納はおすすめです。
3人家族の私の家庭でもスチールラックに収納できているため、食器棚を買わなくてよかったと思っています。
実際に食器棚の代わりにスチールラックを使ってみるとキッチンが広々と感じられ、掃除も簡単にできて満足しています。
興味のある人は、記事を参考にスチールラックを使ったキッチン収納を試してみてください♪
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